大事な師弟関係について

相撲部屋

大相撲の道を志すにあたり、必ず相撲部屋に所属しないといけません。そして、所属する力士をナビしていくのが親方です。相撲部屋に入ると引退するまでこの師弟関係は続くことになります。

大相撲の世界における父親が親方、母親がおかみさんになります。この関係は親方の息子が力士になった時も同様で、力士になった時点で通常の親子関係ではなくなり、師弟関係が築かれていき、やはり引退するまで続きます。

相撲部屋によってはただただ厳しい親方から、放任主義の親方など様々おり、関係性も人それぞれです。それゆえ、この相撲部屋だからこそ大成したという力士や、この部屋以外だったら活躍できたという力士などもいます。それほど関係性は大事であり、親方の方針が弟子に受け継がれ、いずれはそれが伝統となります。

そして、いくら名門といえど、どんどん衰退していく部屋、ある程度の勢力を長年保つ部屋の差はこうした関係性による伝統の違いに現れてくるといわれています。